CD-12
ヨーロッパ-1
Europe-1




01 アット・ジ・イン [ At The Inn ]
 ドイツのレントラーの踊りです。タイトルは、「クラウンへの愉快な旅宿でのキャセリンの婚礼」[ Catherene's Wedding at the Jolly inn to the Crown ] です。なぜかドイツ語ではなく英語です。
 レントラー、レンドラーは、アルプス地方で踊られる3/4拍子のカップル・ダンスです。13世紀ごろ、現在のチロル地方、バイエルンの農民が踊っていたヴェッラー [Weller] から発展した民族舞踊だといわれています。当初は、とんだり跳ねたりする活発な踊りでしたが、徐々に二人で窓をつくったり、回転をする踊りへと変わったようです。

02 ラウテルバッハー [ Lauterbacher ]
 ドイツの踊りです。

03 ババリアン・レンドラー [ Bavarian Landler ]
 ドイツ、ババリア地方の踊りです。

04 ランドラー・イン・エフ [ Landler In F ]
 ドイツのカップル・ダンスです。初めはあまり仲の良くなかった二人が、徐々に心を開き、身体を寄せ合う様になり、ラストはリフトでハッピー・エンドという演出が出来たらいいですね。女性同士だと、こういう求愛ダンスは表現しにくいでしょうが、宝塚のつもりでなり切れるといいでしょうね。

05 ディ・アルティカート [ Die Altekath ]
 ドイツのババリア地方のツヴァイファッハという踊りです。
 ツヴァイファッハとは、「2つの部分」という意味で、2拍子+3拍子の曲に合わせ、2拍子の部分はピヴォット・ターン、3拍子の部分はワルツ・ターンで踊られます。
 このアルティカートは、最も基本的なパターンで、3拍子×2回+2拍子×2回というパターンを繰り返します。
 ピヴォット・ターンは、ドレア [dreher] と言いますので、ツヴァイファッハには、ワルツ・ドレアという別名があります。

06 マズルカ・タンツフォルゲ [ Mazurka Tanzfolge ]
 南ドイツのバイエルン地方のブラック・フォーレストなど3つのマズルカのメドレーです。
 マズルカは、ポーランドのマズールが発祥の 3/4 拍子の踊りですが、ドイツのマズルカは上体を前傾しないように直立したままで行い、全体的に力強くたくましい感じで行います。

07 マン・イン・ザ・ヘイ [ Man In The Hay ]
 6/8 拍子、北ドイツのカドリール・タイプの踊りです。「馬草の中の人」の意味です。

08 サワレンダー・カドリール [ Sauerlander Quadrille ]
 ドイツの4/4 拍子のカドリールの踊りです。ニーハイマー・ステップというユニークなステップを全体にわたって行う一風変わったカドリールです。ニーハイマーとは、北ドイツ、ウエストファリア地方の町の名前です。

09 チロリアン・レントラー [ Zillertaler Landler ]
 オーストリアの踊りです。
 チロル地方で最も美しい谷として有名な、ツィラタラーの踊りです。

10 トレフナー・タンツ [ Treffner Tanz ]
 オーストリアの踊りです。
 数組によるサークル・フォーメーションで踊るレンドラーです。沢山のフュギュアの中からリーダーが選び、リーダーの指示によって踊ります。
 日本ではレンドラー・ステップで踊られますが、オーストリアでは一小節に一歩のステップで踊るのが一般的の様です。

11 ドライスタイヤー [ Dreisteyrer ]
 オーストリアの踊りです。
 3人によるレンドラーで、通常は男性が一人、女性二人で踊ります。このタイプの踊りはヨーロッパに多く見られます。踊りの内容は、一人の男性を女性が取り合うものです。

12 羊飼いのマズルカ [ Landler ]
 オーストリアの踊りです。
 映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で、マリアとトラップ大佐が踊っている踊りがこの「羊飼いのマズルカ」です。しかし、映画の中でこの踊りのタイトルは、「レントラー」になっています。なぜ、「羊飼いのマズルカ」なのかは不明です。
 音楽が美しいこと、踊りが華麗であること、大ヒット映画の中の踊りのコピーであることなどから、日本のフォークダンス界で愛される一曲となりました。

13 ミヌエット [ Minuet ]
 フランス系アメリカの踊りです。
 音楽は、ヘンデル作曲「Gods Go A Begging」の編曲されたものです。

14 メヌエット [ Menuett ]
 フランスの踊りです。
 フランス西部のポワトー地区のフォークダンスを元にして、ピエール・ポーシャンが手を加えて創作した踊りが、宮廷舞踊メヌエット [Menuet] です。メヌエットは、ヨーロッパ中に流行し、ドイツではメヌエット [Menuett]、イギリスではミヌエット [Minuet]、イタリアではミヌエット [Minuetto] と呼ばれました。
 メヌエットの特徴は、@誇り高いスタイル A儀式めいたあいさつ B滑るようなステップ C優雅な音楽 だと言われています。
 この音楽は、モーツァルトの作曲による歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の中のメヌエットです。

15 ドゥ・ファルス・ゼイマン [ De Valse Zeeman ]
 オランダの3/4 拍子、ワルツの踊りです。タイトルの意味は、「船乗りのワルツ」であり、15〜16世紀の大航海時代、オランダがアジアに進出した頃を背景にした歌です。船出の際はお互いの変わらぬ愛を誓うけれど、時がたち、男性は東南アジアで黒い眼の乙女と恋におち、女性も新しい恋を始めると言う物語を歌っています。
 ここでは、オランダの女性3人グループのライス [ Lais ] が歌っている曲を用意しました。おそらく、日連の曲の原曲だと思います。

16 シシリアン・マズルカ [ Sicilian Mazruka ]
 イタリアの踊りです。
 シシリアの3/4 拍子のマズルカです。本来はカップルで自由に踊られるもので、男性のリードにより、色々なフィギアを楽しみます。途中、数カップルで輪になって、左に行ったり、右に行ったり、ミクサーをしたりもします。
 日本で踊られている「シシリアン・マズルカ」は、構成の決まった踊りです。美しく、弾むような音楽は踊り手の踊り心をくすぐるとみえて、パーティーなどでもよくとりあげられている人気のある曲です。

17 シシリアン・タランテラ [ Sicilian Tarantella ]
 イタリアの踊りです。
 タランテラは、イタリアの代表的な民族舞踊です。6/8、4/4、2/4 拍子のリズムで踊られます。カップルの踊りで、長調と短調を交互にくりかえしながら徐々にテンポをあげていく躍動的な旋律をもちます。おもに結婚式など地域の祝典で披露され、さまざまな楽器で演奏されることが多いようです。
 タランテラの名は、南部の都市ターラントにちなんでつけられたという説とタランチュラという毒蜘蛛にかまれた人が、その毒を消すために急激に動き回るのが起源という説があります。
 このシシリアン・タランテラは、2カップル一組となり、左手にタンバリンを持って踊ります。踊っても楽しいし、見ていても見ごたえがありますので、デモ・ダンスに最適であると言えます。

18 ホタ・ヴァレンシアナ [ Jota Valenciana ]
 スペインの踊りです。

19 セギュディラ・セヴィリャーナス [ Seguidillas Sevilanas ]
 スペイン、アンダルシア地方の踊りで、カスタネットを両手に持って踊ります。「セビリヤ地方のセギディラ」の意味です。日本でもよく踊られている踊りです。

20 サルダーナ:ボナ・フェスタ [ Sardana - Bona Festa ]
 スペイン、カタロニア地方特有の円舞です。
 カタロニア人は、バスク人と同様にその故郷をスペイン側とフランス側とに分割されて、現在でも最も強く抵抗している小数民族です。彼らは、国旗・その他のシンボルをほとんど禁止されているので、民族感情を鼓舞し、団結をはかる手段として、機会あるごとに公園や町の広場などに集まり、彼らのもっとも好むこのサルダーナを踊ります。