CD-04
ギリシャ-2
Greece-2




01 ニシオティコ・シルトス 1 [ Nisiotiko Syrtos ]
 踊り方の例(動画)。
 島のシルトスの事です。ナショナル・ダンスのシルトスと違い、スロー・クイック・クイックのリズムに合わせ、ロング・ショート・ショートのステップで移動する踊りです。つまり、後半の右、左のバランスがありません。
 リーダーはメンバーを引き連れ、蛇行し、渦巻き、アーチを作って踊りを盛り上げます。初心者でも、リーダーにさえならなければ楽しめる踊りです。

02 ニシオティコ・シルトス 2 [ Nisiotiko Syrtos ]
 島のシルトスです。ニシオティコ・シルトスには素敵な曲が多いですよ。

03 バロス [ Ballos ]
 イタリアのバッロの影響によって起こったカップル・ダンスです。通常、ニシオティコ・シルトスの後にメドレーで演奏され、ダンサーもチェーンのシルトスからカップルのバロスへと踊りを変えます。
 日本ではあまり馴染みのない踊りですが、楽しい踊りですので普及すればいいと思い選曲しました。

04 シリヴリアノス・シルトス [ Sylivrianos Syrtos ]
 ニシオティコ・シルトスの一つで、タイトルはシリヴリアという地名からとっています。日連でも紹介されました。
 ここでは、ギリシャの民族楽器のズブーキの演奏が特に際立っている、この作品を選びました。後半の盛り上がり部分は圧巻ですので、この曲で踊れば陶酔間違いなしです。

05 イカリオティコス [ Ikariotikos ]
 踊り方の例(動画)。(動画2)。
 イカリオティコスとは、固有名詞ではなく、「イカリア島の踊り」のことを指しますので、沢山のイカリオティコスがあります。

06 イカリオティコス #2 [ Ikariotikos #2 ]
 ハサポセルヴィコス・パターンとソースタ・パターンで踊られるイカリア島の踊りです。日本では、このアレンジの曲をイカリオティコス #2 といいので、ここでもそれにならいました。

07 ペラ・ストン・ペラ・カンボス [ Pera Ston Pera Kambo ]
 歌入りのペラ・カンボスです。踊りはシルトスの変形です。

08 ペントザリス 1 [ Pentozalis ]
 踊り方の例(動画)。
 「5つのステップ」という意味のクレタ島の有名な踊りであるペントザリス(ペントツァリ、ペントザレス)です。
 ステップ・ホップとパデバーがベーシックになった踊りですが、音楽が速いので慣れないとついていけません・・・。構成の決まった踊り方が一般的ですが、この踊りも構成自由の踊りです。

09 ペントザリス 2 [ Pentozalis ]
 もう一曲ペントザリスです。この曲は、ギリシャのグループがデモ・ダンスによく使っているので、耳慣れているかも知れませんね。

10 クリティコス・シルトス [ Kritikos Syrtos ]
 ペントザリスと共にクレタ島の代表的フォークダンスです。ミザルー(ミシルー)やネバー・オン・サンディーの原型の踊りとして有名です。歌入りです。

11 アイス・ヨルイス [ Ais Giorgis ]
 イオニア諸島、コルフ島(ケルニア)の女性の踊りで、タイトルの意味は、「聖ジョージ」です。2/4 拍子、Wポジションのライン、またはオープン・サークルで踊ります。
 私の属していたチェーン・ダンスのサークルでは、新人さんが来ると必ず最初にこのアイス・ヨルイスを指導していました。ですので、私にとっても非常に愛着のある曲と踊りとなっています。

12 クレフテス [ Kleftes ]
 イピルス地方のオープン・サークルの踊りです。
 クレフテスというのは、人里離れた場所に住む山賊のことですが、時にはトルコ軍と戦う義賊でもありました。 3/4拍子、男女ミックスのオープン・サークルです。クレフテスの後にスタ・ディオ (4/4) の踊りを続けて踊ることが多いようで、私の持っている曲はすべてそのパターンです。
 今回は、素朴な演奏と歌によるクレフテスを選びました。

13 コフトス [ Koftos ]
 イピルス地方の踊りです。
 スタ・ディオ・スタイルの踊りで、少し速いシルトスです。コフトスとは、「止まる」の意味です。途中音楽が止まり、踊りも瞬間止めることからタイトルがあるのだと思います。

14 イ・トラタ [ I Trata ]
 トラタは、アッティカ地方のメガラ [ Megara ] のイベントで2年ごとに踊られている伝統的な踊りです。イベントは、オスマン・トルコ支配下にあった頃に建設された教会を記念して行われます。建設の成功を喜び、建設に携わった人々を讃えて踊られました。
 元々は漁師の踊りでした。途中ネットを引く動きが出てくることからもそのことが理解できます。漁師たちの大漁の喜びと功をねぎらっての踊りだったのです。 踊りは、ネットを引く動きとネットを編む動きで構成され、カラマティアノスが途中で入ってきます。 基本的には、ホロスのベーシック・ステップと同様の動きです。
 2/4拍子、フロント・バスケット、女性の踊りです。

15 ディルラダ [ Dirlada ]
 4/4 拍子、Tポジションのライン・フォーメーションの踊り。
 元々はハサポセルヴィコスの踊りですが、構成を少し変えて振り付けた踊りです。踊りは、ハサポセルヴィコス・ベーシックでLODへ+バインで逆LODへ+ハサポセルヴィコス・ベーシックでLODへという16呼間の繰り返しです。
 日連ではベーシック・ステップのみの講習でしたが、粋なバリェーションがあります。
 ギリシャでは非常に人気のある曲で、ロック調のディルラダも沢山発表されています。ここでは、女性ヴォーカルの作品を選びました。

16 バフラ・ホルヌ [ Bafra Horunu ]
 ポントス(黒海沿岸地方)のホロンという踊りです。パーティーで踊ると盛り上がりますね。

17 カラグーナ [ Karagouna ]
 4/4 、7/8 拍子のWポジション、オープン・サークルの踊りです。
 カラグーナとは、テッサリア平原の遊牧民 (Karagounides) のことです。言葉は、「黒いコート」を意味しますが、カラグーナの民は黒いコートを着ませんので、なぜその名が付いたかは不明です。4拍子のゆっくりとした踊りと7拍子のカラマティアノスで構成されています。最初にシルトスの入るアレンジもあります。女性の踊りとして踊られているサークルもあるようですが、実際は男女ミックスの踊りです。
 ここでは、歌入りの曲を選びました。

18 イェラキナ [ Gerakina ]
 踊り方の例(動画)。
 ゲラキナという表記もありますが、原音では「イェラキナ」の方が近いようです。マケドニアからイピルスにかけて踊られます。踊りは、7拍子のカラマティアノスの変化形で、いくつかの踊り方が紹介されています。
 イェラキナとは、少女の名前で、こういう歌があります。
 イェラキナは、水くみの際誤って泉に落ちてしまい、身につけていた腕輪をならして助けを呼びました。助けにきた若者が、結婚を条件に助けました・・・というものです。

19 タイ・タイ [ Tai Tai ]
 テッサリア地方の踊りで、タイトルは「山に登っていた」という意味の言葉を略したものです。
 2/4 拍子、男女交互になり、フロント・バスケット・ホールドで踊ります。

20 ゾナラディコス:ド・スタ・リアノホルタローダ [ Zonaradikos - Do Sta Lianohortarouda ]
 2/4 拍子のライン・ダンスです。
 反時計回りに回る半円で踊られ、踊り手たちはベルト・ホールドとなります。タイトルのゾニは、ベルトの意味です。 列の前半部は男性がつくり、後に女性が続き、普通は年齢順に並びます。
 リーダーは、ラインを螺旋の形になるように引き連れながら、全体をリードし、リーダー・ヴァリェーションを繰り出して踊りを華やかにします。 踊りの基本は、6呼間単位のホロス・ベーシックです。
 日本で踊られる場合の常として、このゾナラディコスも構成の決まった踊りとして紹介されていますが、踊り方はリーダーを中心とするその踊り手たちに託されていますので、十分にベーシックを練習してからバリェーションに入った方がいいでしょう。