CD-20
フォーク・ダンス
Folk Dance




01 ミザルー [ Misirlou ]
 ギリシャ系アメリカの踊りです。言語では、ミシルーと言います。ミシルーとは、エジプト系の女性の名前です。4/4拍子、Wポジションのオープン・サークルで踊られます。
 アルメニア、アラブ、ギリシャに同系の音楽と歌がありますので、昔々は大流行の曲であったことが分かります。
 ここでは、歌入りのミザルー(ミシルー)を選びました。

02 ネバー・オン・サンディー [ Never On Sunday ] [ Pote Tin Kyriaki ]
 ギリシャ系アメリカの踊りです。
 ネバー・オン・サンディーとは、「日曜はだめよ」という意味で、同名の映画の主題歌として歌われています。アカデミー賞の音楽賞を受賞していますので、音楽は非常に有名ですが、映画の方はあまり知られていません。実は日本向けのビデオやDVDが販売されていないのです。
 私は放送を録画していますので何度か観ました。ストーリーは、ギリシャ大好きなアメリカ人の考古学者と娼婦イリヤの物語です。なぜタイトルが、「日曜はだめよ」なのかというと、娼婦イリヤは日曜は客をとらず、取り巻き連中と酒場で飲めや、踊れやで楽しんだからです。
 ここでは、歌入りのネバー・オン・サンディーを選びました。

03 シュー・フライ [ Shoo Fly ]
 アメリカのプレイ・パーティーの踊りです。シューフライとは、子供用の揺り椅子の意味と、「蠅を追い払う」という意味がありますが、俗語では「疑わしい警官を尾行する私服警官」のこともいいます。子供用の歌ですので、警官じゃないとは思いますが・・・。
 踊り方は色々ありますが、私は前進後退とアーチくぐり、前進後退とアーチくぐりで戻るというくりかえしをやってます。パートナーは必要ありませんので、誰にでもすぐに踊れ、楽しめる踊りだと思います。

04 オクラホマ・ミクサー [ Oklahoma Mixer ]
 4/4 拍子のアメリカ系日本の踊り?です。
 アメリカのオクラホマで踊られていたショーティッシュというジャンルの踊りを元にして、日本でのフォークダンス指導者の草分け的存在である玉置真吉氏が日本人向けに手直しをして普及させたのがこの踊りです。ショーティッシュとは、ヨーロッパ各地、アメリカ、メキシコなどで踊り続けられているインターナショナル・ダンスの一つで、3歩進んでホップするステップで踊ります。
 最初は、オクラホマ・ショーティッシュというタイトルの踊りでしたが、ホップが多く、日本人には不評でした。その後、曲を「わらの中の七面鳥」というアメリカの黒人の間で流行していた音楽を使い、ホップをしないように作り替えることによって、日本人に受け入れられフォークダンスの定番中の定番となりました。音楽を遅くして、それに合わせてホップをしないようにしたことが大ヒットの要因だと思われます。
 日本版のオクラホマ・ミクサーは、当然ながらアメリカでは踊られていません。しかし、誕生から半世紀以上経ったにも関わらず、日本において踊られているのは面白い現象だと思います。

05 オール・アメリカン・プロムナード [ All American Promenade (Dixie) ]
 2拍子系のアメリカの踊りです。曲名は、「ディキシー」「アメリカン・パトロール」というマーチですので、明るく元気に踊りたいものです。わずか、一回が32呼間の踊りですので、たくさんの方と出会えます。パーティーなどのごあいさつパートに最適ですね。

06 プア・ボーイ・ミクサー [ Poor Boy Mixer ]
 レク・ダンス。
 ご存知プレスリーの曲ですが、ダンス用にアレンジされた曲じゃないと踊れません。
 元々は、スクエア・ダンスとして日本に紹介されましたが、シングル・サークルでミクサーするレク・ダンスの方が人気を集めています。

07 ワシントン広場の夜は更けて [ Washington Square ]
 レク・ダンス。ヴィレッジ・ストンパーズの名曲ですが、オリジナル曲ではこの踊りは踊れません。
 ここでは、昔踊ってた曲を選びました。音質は少々悪いのですが、最近のものよりもこちらの方が味があると思います。

08 詩人と私 [ 詩人と私 ]
 レク・ダンス。カナダのピアニスト、フランク・ミルズさん作曲の名曲です。ワルツの調べがすごく綺麗ですね。

09 オー・シャンゼリゼ [ Aux Champs-Elysees ] [ Oh Champs-Elysees ]
 レク・ダンス。
 イギリスで作られた曲ですが、フランス語の詩がのせられ、1970年にダニエル・ビダルの歌で大ヒットした曲です。意味は、「シャンゼリゼ通りでは」であり、最初の「オー」は、"Oh"ではなく、"Aux "です。しかし、日本では、"Oh Champs-Elysees" 表記が一般的ですので、私もそうしています。

10 ジェンカ [ Jenka ]
 フィンランドの踊りです。
 日本では、「レッツ・キス」というタイトルで坂本九さんが歌っていました。しかし、原題の「レツキス」は、「列を作って」の意味であり、「キスをしましょう」ではありません。フィン語のレツキスとレッツ・キスの語呂を合わせて作詞したのでしょうね。

11 エース・オブ・ダイモンド [ Ace Of Diamonds ]
 デンマークの踊りです。
 デンマークのフォークダンス・パーティーでよく踊られている簡単なポルカの踊りです。日本のFD界でも踊られています。
 ダイヤのエース・・・。トランプのことでしょうか?トランプ占いでは、ダイヤのエースは、「金運の吉兆」だと言われ、ハートのエースの恋愛成就のカードとともに重要なカードです。

12 リトル・マン・イン・ア・フィックス [ Little Man In A Fix ]
 デンマークのフランダース地方発祥の楽しい踊りです。2カップル、4人で踊ります。
 「困惑する小人」の意味で、踊る相手カップルを探す場面でしばしば困惑することから名づけられたものと思われます。北欧ですので、小人と言えば、ドワーフを思い出しますが、神話と関係しているのかな?

13 コロブチカ [ Korobuchka ]
 ロシア系アメリカの踊りです。
 ロシア編でも紹介しましたが、こちらは誰もが楽しめる様にゆっくり目の曲を選びました。ただし、ラストは少々速くなります。

14 パタ・パタ [ Pata Pata ]
 4/4 拍子、ソロ・ダンスです。
 南アフリカ出身の歌手ミリアム・マケバが、1967年に発表し世界中でヒットした曲です(音楽)。アフリカのダンス音楽をベースにしているため、アフリカの踊りということになっています。

15 アパット・アパット [ Apat Apat ]
 フィリピンの踊りです。タイトルは、「4つづつ」の意味です。2/4 拍子、カップル・ミクサー・ダンスです。
 単純な構成のミクサーですので、初心者でも楽しめます。

16 カルナバリート [ Carnavilito ]
 ボリビアの踊りです。

17 チャ・ビドリオ [ Cha Vidrio ]
 キューバのチャ・チャの踊りです。タイトルは、「ガラスのチャ(チャ・チャ・チャ)」の意味です。
 音楽は、古いスペインのコントラダンサを起源とし、1879年にキューバの作曲家ミゲル・ファイルデが発表した「ダンソン」を少し変化させて、エンリケ・ホリンがチャ・チャ・チャとして有名にしたリズムです。
 社交ダンスにもチャ・チャ・チャがありますが、社交ダンスの場合は一歩目を第二拍から始めますので、リズムの取り方が根本的に異なります。

18 エル・ヤネロ [ El Llanero ]
 ヴェネズエラの踊りです。
 ホローポという3拍子のカップル・ダンスですが、このエル・ヤネロはコントラ隊形、スペイン風の踊り方です。また、ヤネロよりも、「ジャネーロ」の方が現地の発音に近いと思います。意味は、「カウボーイ」です。

19 プレスカバッチ・コロ [ Pleskavac Kolo ]
 セルビアの踊りです。4/4 拍子、Vポジションのオープン・サークルで踊られます。
 単純な踊りですが、踊ってみると非常に楽しい踊りです。コロの特徴である身体の上下動を入れながら、みんなで掛け声を掛けながら踊ると楽しいですね。

20 マケドンスコ・デヴォイツェ [ Makedonsko Devojce ]
 マケドニアの踊りです。例会やパーティーの最後の曲として踊ることも多いようです。
 CD-06 で2曲を紹介しましたが、ここでは日本で踊られているバージョンの曲を選びました。